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「建築と木育。PLUMPLANの脱炭素社会への取り組み」

最近林業の方と、二つの出会いがありまして、それはPLUMPLANの今後の方向性に

ついて考えさせられる、非常にありがたいものとなりました。


一つ目は、昨年末愛媛県のCLT工場の見学に参加したときのことです。


そこで脱炭素社会に向けた日本の建築の可能性を改めて感じました。


(CLTとは、ひき板を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材

料のことです。これにより中高層建築物の木造化が可能となることもあって、現在

注目を浴びている材料の一つです。)


日本の国産材を積極的に利用することは、脱炭素に貢献する大きな一歩となります

。酸素を放出する時期を過ぎた樹木は、切って材料として使い新しい木を植える、

という循環をさせていく事が大切だと林業に関わる方は口をそろえて仰います。で

すから、CLTなどの木を使った材料が流通すればするほど脱炭素社会への道筋とな

っていきます。


RC(鉄筋コンクリート)建物については工業化が進んでおりますし、中高層規模の

建物に使いやすい材料ではありますが、今回の見学を通じて、CLT建築に多くの魅

力と可能性を感じました。そして今まで以上に、CLT建築を取り入れていきたいと

思うようになりました。


二つ目は、先月南小国の林業に携わられている、ある製材所の方とお話しした時の

事です。


その方からは市場に出回る木材の選別などについて興味深い話を伺いました。驚い

たことに、100年を超えるような長い樹齢を持つ立派な木材は、その大きさから使

用されにくく、無残にも小さなチップにされてしまうことが多いそうです。その状

況があまりにも残念で憤る思いが、その方の話しぶりからひしひしと伝わってきま

した。


しかしその方はそこで終わるのではなく、これらの貴重な木材を無駄にせず活用し

た建物建築に取り組んでいきたいと、具体的な取り組みを熱く語っていらっしゃい

ました。


その様子に私たちは多くの刺激を受け、私たちの実務において考えさせられるとと

もに、会社設立以前より考えていた活動がまた一つ、現実味を帯びることにもなり

ました。


その活動とは「木育」というもので、次世代に木の素晴らしさや木材を利用した持

続可能な社会の構築の大切さを伝えていきたいというものです。

(これは私たちが取り組む「未来のけんちくワーカープロジェクト」の一つでもあ

ります)


このようにPLUMPLANでは、実務の部分では、複合施設・教育施設・店舗・ビルと

いったある程度の規模の建物においても、設計・施工において、国産木材の使用を

積極的に取り入れ、お客様に新たな価値を提案したいと考えています。

そして社会貢献の部分では、未来を担っていく子どもたちへの「木育」活動も行っ

ていきたいです。


これらの行動が、微力ながらも林業への支援につながり、様々な豊かさにもつなが

り、持続可能な社会づくりへも貢献していくことができればと思います。


地球環境に優しい未来への大切な一歩として、PLUMPLANも取り組んでいきたいと

改めて感じさせられた今回の二つの出会いは、偶然ではあったのですが必然であっ

たのだろうと思えてなりません。ありがとうございました。

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