今回は、先日弊社の梅﨑が参加したネパール研修についての気付きなどを共有致します。
今回の研修を通して、最初にそして改めて感じたことは、「日本は恵まれているということです。」
まだネパールでは色々な、宗教や人権に関する制度が根強く残っており、選択の自由があまりなく、職業なども代々受け継ぐのが当たり前のような状況が続いています。教育の機会も限られています。
そんな環境を変えるため海外に行くという方も多くいらっしゃるそうです。そうして海外に行った方達の学びに対する意欲は高く、道を歩いていると日本語を上手に話す人達とも出会いました。
その方達は決して長く日本に住んでいたわけではなく、限られた期間の中で言葉を習得されたそうです。
またネパールの建物は、英国の統治下だったという影響もあり、レンガ造りの建物が多く、急傾斜地などにも住宅が建てられていました。今の日本では、安全面などを考えると建築は難しいような所でも、細い道などをつくり、シュートという斜面をすべらせて材料を運ぶ仕組みも利用しながら、工夫して家などが造られています。しかしながら、2015年に発生したネパール大地震では、多くの建物が倒壊し、死者や負傷者が多数出てしまいました・・・
今の日本では、耐震性にも優れた家が増えてきましたが、ネパールでは、なかなか経済的な理由などから、まだまだ雨風をしのぐための住まいというものが多い状態です。
どうしても日本に住んでいると、この恵まれた環境に慣れてしまい、当たり前に考えてしまうことが、別の環境に身を置くことで改めて感謝する気持ちになります。
これまでいくつかの国を訪れて感じることは、やはり『教育』の大切さです。以前の記事で紹介したフィンランドは教育のおかげで、街並みや物を大切にする考え方などが子どもから大人まで根づいています。反対にネパールの地域によっては、教育に制限がかけられており、正しい情報が届かないといったこともあるとお話を聞く機会がありました。
今回の経験を通して、改めて日本に生まれたことへの感謝心と教育の重要性を再認識することができました。
これは仕事をするうえでも大切な事だと思います。会社としても学ぶ機会を積極的に提供し、社員全員でより良い成長を目指し、ご依頼いただく方々に良いものを届けられるように今後も取り組んでいこうと思います。
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